第二回総会(会計報告、遠藤順子医師の講演ほか)

2018年12月8日に、ゴーウェストは第二回目の総会を開きました。
前半では今後の方針の表明および会計報告を行い、後半では青森からお越しいただいた遠藤順子医師の講演を開きました。
最後は、ゴーウェストのメンバーであり避難者の下澤陽子さん(2014年、東京→兵庫)によるピアノ演奏および参加者の方々との合唱で、閉会となりました。
ごく簡単にではありますが、以下の通り、報告いたします。

2019年度の全体状況

  • 事故は永久に続く。猛毒汚染水の海洋放出、福島の最終処分場化、原発労働の強制労働化
  • 被害者避難者の抹消。2019年春に住宅支援終了。国は20年春に避難区域全解除を目指す
    →避難者への支援ゼロ。経済的・精神的孤立を強いられ、限界に近い。特に母子避難者。
  • 一方自立/農業等新たな生き方、コミュニティ作り/裁判や集会に立ち上がる避難者にも希望。
  • 被害の隠ぺい。「病気もリスクもゼロ」→20年夏東京五輪が迫る。学校で「放射線のホント」
    →全国で再稼動。次の事故の際も「ゼロ」だから広域避難させない、報道しない、「皆住める」
  • 被害者自身による被害のタブー化。「風評被害」「裏切り者」「放射脳」「言わない考えない」
    →福島県知事選の与党圧勝など。
  • しかし健康被害と死者は増大。事故5年目以降の本格化。がん、心臓病、白血病等の大病(発見時は手遅れ)から、うつ・認知力低下・アレルギー等神経全般の「能力減退症」まで。
    →病者から避難できる仕組みが急務。被ばく被害を国・社会が認めること。もう隠せない。

2019年度、希望のための活動方針

  • 歴史に残る半永久的核災害の核心は、環境汚染と健康被害、被害者放置政策にある。これがタブー化させられている。調べて、社会や当事者に呼びかけ、政府・東電に要求し続ける。
  • 健康被害の実態を調べ続ける。東日本からの聞き取り、病院データ、著名人死者まとめ
  • 住民と避難者が、同じ被害者として連帯する。東日本向けの避難呼びかけリーフレット(作成済)を配って避難者を増やす。「脱被ばく実現ネット」等東京の反被ばく運動と連帯する。被害と政府機関の集中する東日本で、住民による避難要求運動を巻き起こせれば理想。
  • 西日本向けの被害伝達リーフ(平佐さん作成)を配って「仲間達」を増やす。原発賠償訴訟でも、健康被害問題が焦点化してきている。関西の賠償訴訟と連携する。
  • 避難移住支援への相談と交通費要請が増えている。支援することで避難者を、仲間を増やす。数は力。「避難者タウン」のように「避難者はこんなにいる」「あそこに行けば何とかなる」と見てわかるようにすることで、現状を変える。
  • 被害は世界規模。東京五輪がついに来る。日本は外圧にも弱い。8/6弾圧で連帯してくれた海外の団体・個人をはじめ、世界のヒバクシャ、反核・脱被ばく、人権、環境のために活動する団体・個人と連帯する。そのために広い視野で学習し、討論する。

避難移住支援の方針(条件等)


8/6弾圧に連帯・抗議してくれた海外団体

  1. ドイツ『ローテ・ファーネ』紙編集局から
  2. 米サンフランシスコ『反核行動委員会』の方から
  3. 米アリゾナ州タクソン『核への抵抗者』紙編集者から
  4. 米シカゴ大学『アトミック・エイジ』編集者から
  5. メアリー・オルソン(来日して講演された米生物学者) NIRS(核情報リソースサービス)の活動家
    9月11日、サンフランシスコ領事館前で抗議行動。

会計報告

計270,358円の支出

会場費 48,050円
チラシ印刷費 53,027円
会議・集会参加の避難者や講師の交通費 34,980円
電話代 7,330円
来所相談受付のスタッフ費用 9,000円
Tシャツ制作費 49,800円
雑費・郵送費・備品購入費など 18,171円
避難移住希望者への交通費カンパ 50,000円

計46,2453円の収入

集会などでの会場カンパとTシャツ売り上げ 381,153円
振込カンパ 81,300円

前年度からの繰り越し額

207,857円

残高

399,952円


遠藤順子医師のご講演

青森の降雪により開催が危ぶまれましたが、なんとかお越しいただくことができました!
六ケ所の情勢と放射線被曝により発症する病気 [PDF 約7MB]


下澤陽子さんのピアノ演奏&合唱

以下の三曲を演奏しました!
2と3はYouTubeで公開しています。
1.別れの曲
2.埴生の宿 Home, Sweet Home
3.いつも何度でも

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