3.11から7年 避難者全員集合大集会&デモ

当日の映像

衝撃的な内容を含む映像です。住宅問題、日本政府による台湾への広報…。ぜひご覧ください!

思いをあらたに

3.10でお配りした資料に「3.11被ばくの影響が考えられる死者」というページがありました。相次ぐ著名人のがん死だけでなく、わたしたちの身の回りにあふれる急病、急逝を掲載したものです。わたしたちは「もう死なせない」という思いを、死者たちの名や顔を前に、忘れることはできません。いち「仲間」であるわたしもこの節目に思いをあらたにしました。会場で朗読された詩に涙を禁じ得ませんでした。鈴木絹江さんの『わたしには夢がある』。仲間も避難者も同じ夢を抱くことでしょう。被ばくを避ける権利は、被ばくからの避難を望むすべてのひとにあります。いいえ、避難を望まないとしても、被ばくはさせてはいけません。原子力発電所や核実験、核兵器による被ばくは、この世からなくさなくてはいけません。これから示す資料は、衝撃的な内容を含みます。しかし、目をそらしてはいけません。厳然とした現実に目を向けて、避難の権利を勝ち取りましょう。(R)

3.11の被ばく影響が考えられる死者

東京から避難した園良太さんから

  • 松平耕一さん/東京都府中市/39歳/末期大腸がん/2017年

福島からの避難者から

  • 40代男性悪性リンパ腫、死亡
  • 原発事故前からの病気で原発作業経験者(当時30代の男性)多血症
  • 女性が60代後半でくも膜下出血で死亡。
  • 男性71歳が大腸ガン、胃ガン2回、2才子供、アトピー。
  • 30代女性突発性難聴
  • 30代女性皮膚疾患治らない

東京のぺぺ長谷川さんから

  • 2016年春、1~2ヶ月の間で40代がん死、60代男性急死、40代男性急死、40代女性急死、50代男性急死。
  • そのしばらく後に知人の酒場で60代男性急死2名。友人の母60代がん死

東京のほしのめぐみさんから

  • 脳出血(30代男性、死亡)
  • 突然死(50代女性、前のバイト先の女性)
  • 心臓の疾患(50代男性、30代男性)
  • 癌(30代男性大腸・死亡、50代男性・死亡、40代男性膵臓・死亡)
  • 40代がん死
  • 60代男性急死
  • 40代男性急死
  • 40代女性急死
  • 50代男性急死
  • 60代男性急死2名

埼玉からの避難者より

  • さいたま市50代 男性 2012年 前白血病そして間質性肺炎と診断。その、3年後に大腸癌で亡くなる。
  • 埼玉50代、アレルギー体質を持つ男性。2012年消化器系の難病を発症 手術するも2年の闘病の後なくなる

だるま森&えりこさんから

  • 2018年1月 盛岡 69才マクロビの先生 男性 突然死

群馬県から避難したSさんから

  • 群馬県/地元市内の産婦人科院長50代の突然死
  • 群馬県/お花屋さんのご主人40代の突然死
  • 群馬県/先日久しぶりに集まったサークル仲間、男女合わせて7人なんですが、私以外すべての仲間の実家の父母、そして嫁ぎ先の義父母の半分が亡くなっていて、半分が病気や看病が必要になっている状態でした。
  • 群馬県/先輩のお母さん70代、友人のお母さん70代、友人のご主人50代、生徒のお母さん40代の突然死。
  • 子どもがお世話になった保育園の先生のお母様とお姉様が、がん発症2週間で死亡。
  • 姪っ子の親友16歳、後輩15歳の相次ぐ2人の突然死が3ヶ月のうちに起こりました。

……そして、みなさんも知っている数々の著名人の突然死、早すぎるがん死など。

追悼。
国は汚染の事実を認めよ。全てのデータを調べて公表せよ。そして、全ての被害者を救済せよ。

原発避難者と仲間たち全員集合!大集会&デモの報告

3月10日昼、長堀橋の大阪市中央会館で「原発避難者と仲間たち全員集合!大集会&デモ」を行った。主催は「Go West,Come West 3.11東北・関東 放射能汚染からの避難者と仲間たち(略称:ゴーウェスト)」で、私たち避難当事者自身が企画・運営したものだ。関東の避難者が声を上げ、東北の避難者や地元住民とも連帯して被ばく被害の告発や避難の必要性を訴えてきた団体だ。

当日は約150人が参加し、原発事故の健康被害や避難者の声を共有した。

集会はまず、「3.11放射能被ばくの影響が考えられる死者」の追悼から始めた。恐らく全国で初めての場だ。3.11後の東京で4千人もの患者を診た上で、岡山県に避難した三田茂医師が発表した論文「『新ヒバクシャ』に『能力減退症』が始まっている」が配布された。東日本・首都圏住民が異例の長期被ばくをし続けている「新ヒバクシャ」と規定すべきであり、臨床結果から彼らに「記憶が飛ぶ、怒りやすい、何もやる気が出ない、集中力・判断力・理解力の低下、病気にかかりやすく、治りにくくなる」といった生活能力の減退症状が増加している、というものだ。

こうした上で、がんや突然死も増加している。避難当事者の東日本に残る友人親族で、若くして急逝した数十人のリストも資料で配布した。

主催者は、「これは被ばくの影響があるとしか考えられない。だが彼らは自分がなぜ死ぬのか、本人も周囲も訳がわからないまま朽ちていった。ゆえに地震死者のような追悼の場も一切無かった。最もむごい死に方だ。加害者の国が事故と被害を隠し、『因果関係が証明できない』と言い張り続けているからだ。だが史上最悪の事故が起きている以上、因果関係はあるのが当然。死者の無念を晴らすためにも、これ以上の犠牲者を出さないためにも、まず死者を記録・記憶し、追悼しましょう」と説明した。

そして福島からの避難者が作った詩をチェロの音に合わせて読みながら、「見上げてごらん夜の星を」をピアノ演奏。追悼の思いを会場全体で共有し、参加者、避難者にはは涙があふれていた。

次に避難者のパネルトーク。福島、茨城、埼玉、東京、神奈川からの8人の避難者が、①どのような経緯で避難したか、②7年経った現在の苦労は何か、③国に要求したいことの順に話した。まず参加者が口を揃えたのは、避難者の証言集会自体が減っており、生活苦が増して集会などに出てくるのもますます大変なことだ。3・10も当初は東日本全県からの避難者の発言を目指したが、この理由により5都県に減った。

自主避難者には、ほとんど何の支援もなかった。東京から淡路島への避難者は、何度も体調不良になった苦痛を報告。茨城からの避難者は「7年間、多くの人が望まぬ帰還に追い込まれ、昨春の住宅支援打ち切りで自殺者まで出た。もう限界だ。避難者に家と仕事を!助け合って暮らせるコミュニティを!新たな避難者にもその提供を!」と強く訴えた。

後半は高知・愛媛・愛知・東京と全国の参加者が発言し、歌手の川口真由美さんが「命」の大切さを切々と歌唱。最後に避難者が「原発労働者のストライキ」を呼びかける歌と、避難してから「新しい景色が見えた」として「いつも何度でも」を歌った。

最後に、健康被害の激化と避難者の苦境を変えるために、私たちは国に出す要求文を避難者みんなで議論して作り上げたので、読み上げた。

1—すべてのデータを取り、公表せよ。

  • まず国が唯一調査している福島県の小児甲状腺がん患者193人は、福島原発事故の放射能汚染の影響であると認めよ。放射能による内部被ばくはあらゆる病気を引き起こすという前提に立って、
  • 放射能を理由に避難した人はすべて避難者である。その人数を調べて公表せよ。
  • 東日本の放射能の空間線量と土壌汚染をすべて詳細に調べて公表せよ。
  • 国や福島県立医大に集まっている、患者のデータをもとに、3.11福島原発事故の前と後で各種の病気の患者の人数がどれだけ増加しているか正確に公表せよ。

2—すべての放射能汚染被害者を救済せよ。

  • 避難指示の解除をやめよ。
  • 放射能汚染地域に被ばくを防ぐ長期政策を行え。
  • 避難者と避難希望者を支援せよ。具体的には

①まず全ての避難者に安定した住宅と正規雇用職を用意すること
②子どもの教育と高齢者の介護を支援し続けること。
③医療費を国が負担すること
④新規避難者希望者にもそれらを提供すること。
⑤移住交通費も負担すること。特に発病した人から重点的に移住支援すること。
⑥避難元と避難先の役所に、相談・支援ステーションを設け、広報すること。

そして「避難者と仲間たちはここにいる!放射能汚染と健康被害からの避難政策を!」と書かれた横断幕を先頭に、心斎橋~なんばのデモへ出発した

普段は通れないなんば中心地をデモ申請で勝ち取り、「関西にも避難者がたくさんいる!関東からもたくさんいる!なかったことにはさせないぞ!」「放射能は消えてないよ!健康被害がたくさん出てる!国はそのことを隠すな!メディアは報道しろ!」「国はみんなを避難をさせろ!家や仕事を用意しろ!」とコールをし続けた。

今後は毎月第二・第四土曜日に12時半からJR天満駅前アピールと、国労会館で交流会議が行う。そして6月2日13時半から中央会館で集会とデモの第二弾が行うので、多くの方の参加をお願いしたい。集会の資料はHPに全て掲載されている。


リーフレットできました

新リーフレット オモテ
新リーフレット ウラ

3.10の全員集合大集会&避難者による初めてのデモには100名を超える参加者を迎えることができました。次回6月2日の集会とデモにもぜひお集まりください! (R)
当日は新しいリーフレットを配りました。
PDFはこちらです → [PDF]

国への要請

  1. すべてのデータを取り、公表してください。
    1. まず国が唯一調査している福島県の小児甲状腺がん患者193人(18年3月時点)は、.11福島原発事故の放射能汚染の影響であると認めてください。そして、放射能による内部被ばくはあらゆる病気を引き起こすという前提に立って、以下のことを行ってください。
    2. 放射能を理由に避難した人はすべて避難者です。その人数を調べて公表してください。
    3. 東日本の放射能の空間線量と土壌汚染をすべて詳細に調べて公表してください。
    4. 国や福島県立医大に集まっている、患者のデータをもとに、3.11福島原発事故の前と後で各種の病気の患者の人数がどれだけ増加しているか正確に公表してください。
  2. すべての放射能汚染被害者を救済してください。
    1. 避難指示の解除をはじめとする帰還促進政策の見直しを行うことを求めます。
    2. 放射能汚染地域における被曝を防ぐ対策の拡充及び医療・健康対策の確立などの長期的な被害救済策を求めます。
    3. 避難者と避難希望者を支援してください。具体的には以下の通りです。
      • まず全ての避難者に安定した住宅と正規雇用職を用意してください。
      • 子どもの教育と高齢者の介護を支援し続けてください。
      • 医療費を国が負担してください。
      • 新規避難者、避難希望者にもそれらを提供してください。移住交通費も負担してください。特に発病した人から重点的に移住支援してください。
      • 避難元と避難先の役所に、相談・支援ステーションを設け、広報してください。

3.11から7年—避難者全員集合大集会&デモ

2018年3月10日(土)13時開場、13時半集会開始 大阪市中央会館1Fホール(地下鉄「長堀橋」駅徒歩5分)
地図: http://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000016607.html
参加費: 500円(避難者無料)

「3.11から7年—福島の原発事故と放射能汚染はわたしたちにどんな影響をもたらしたのか?」

2011年3月11日、14時46分、東日本沖で、マグニチュード 9.0となる地震が発生しました。同時刻、福島第一原子力発電所で稼働中だった1号機、2号機、3号機がこの地震により自動停止。

また、発電所内の受電設備が損傷し受電不能におちいり、外部電源を喪失したところに、大規模津波が襲い、施設を大きく破壊、地下室や立坑も浸水しました。このため、原子炉は全交流電源を失い、非常用炉心冷却装置や冷却水循環系を動かせなくなりました。

これにより、1・2・3号機はともに全交流電源喪失状態におちいり、原子炉内の燃料棒への注水冷却機能をバッテリーに頼らざるを得ず、継続的な冷却ができなくなる恐れが出たことから、東京電力は第1次緊急時態勢を発令。「原子力災害対策特別措置法第10条」に基づく特定事象発生の通報を経済産業大臣、福島県知事、大熊町長、双葉町長と関係各機関に対して行いました。

19時03分、枝野幸男官房長官が首相官邸での記者会見にて原子力緊急事態宣言の発令を発表。20時50分、福島県対策本部から1号機の半径2kmの住民1,864人に避難指示が出されました。21時23分、菅直人内閣総理大臣から1号機の半径3km以内の住民に避難命令を出し、半径3kmから10km圏内の住民に対し「屋内退避」の指示が出ました…..。

あれから7年。屋根が吹き飛び、底が抜けた原発からは、今も放射能と汚染水が出続けています。

徹底的な事故の原因究明や事故処理もできないまま、被害者の声はないがしろにされ、避難者住宅の打ち切りをはじめとする帰還政策が進められています。このような中、甲状腺がんの悪性または悪性疑いと診断された子どもは193人となり、福島はもとより、関東各地からも、「被ばく」による健康被害の声が高まっています。

昨年末、避難者の一人が国連人権理事会に出向き、声を伝える行動を起こしました!!その結果、世界各国から勧告が出され、日本政府は3月までにその回答を迫られています。

また、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は、核兵器禁止条約実現の貢献が高く評価され、ノーベル平和賞を受賞されました。世界が非核への道を進む中、私たちの住む日本は原発を再稼働し、海外へ輸出しようとしています。

広島・長崎、そして、福島での教訓は活かされているのでしょうか?わたしたちは今、どのように行動するべきなのでしょうか?

福島の原発事故からまる7年の3月10日、原発事故避難者の声に耳を傾け、ともに考える時間をもちたいと思います。

福島の原発事故避難者などによるパネルディスカッション

  • 日時: 2018年3月10日(土)13時半~
  • 会場: 大阪市中央会館1Fホール(地下鉄「長堀橋」駅徒歩5分)
  • 内容: 被ばくの影響による死者の追悼の時間。東北・関東各県からの避難者によるパネルトーク
  • 川口真由美さんの歌「原発、沖縄、平和を歌う」
  • 参加費: 500円(避難者は無料

原発事故避難者と仲間たちによるデモ

  • 日時: 2018年3月10日(土)16時半~
  • 集合場所: 大阪市中央会館1Fホール(地下鉄「長堀橋」駅徒歩5分)
  • コース: 中央会館→心斎橋→なんば→日本橋→中央会館

原発事故避難者、仲間たちとの交流会

  • 日時: 2018年3月10日(土)18時~21時
  • 会場: 大阪市中央会館1Fホール(地下鉄「長堀橋」駅徒歩5分)
  • 地図: http://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000016607.html
  • 参加費: 無料(持ち寄り大歓迎!!昼間に別の用事がある方もここに来て下さい

デモコース

中央会館を西へ直進→御堂筋を南下、心斎橋を通過→なんば高島屋前を右折して直進→なんばパークスに向かって左折→日本橋電気街を通って中央会館へ。

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