【関東からもSOS】下澤陽子さんによる報告

下澤陽子さん 顔写真

「Go west Come west !! 3.11関東からの避難者たち」の スタート集会に参加するため大阪へ行きました。

Go west Come west!! て、ものすごいと思った。
「移住できない人たちの気持ちも思いやって」
そう言われる。
「ここから動くわけにはいかないから」
そう言われる。

でも、ここでは、具体的に、動くための道を提示するために力を尽くそう、とする。

ここでこんな仕事があるのだと こういう仕事をして欲しいのだと 具体的な話をする、地元の人達がいる。そんな人がたくさん来ていた。
「関西においでや~」
Come west !! は、避難者でなく、地元の自分が呼びかけるのだ、と話す人達。

12月に避難してきた園さんは、大きな長屋を借りたのだそう。いつでも人を泊められるように。

とにかく、目が眩む思い。
ああ、ホントに本気なのだ、と今さらに。
本気で、Come!、Go!、と呼びかけるのだ、と衝撃と共に思った。

私が、心の奥で願い、祈っても、決して口にはできなかった、今もできない、Come!を。

避難者の集まりは色々あるらしいけど、こんなのは 今までなかったに違いない。

そしてまた、目が眩んだのはこの、 避難者その関係者の数の多さ。 避難者の集まりで これだけの人が いるのを目にするのは 初めて だった。
部屋に入りきれず、何人?80人はいたか?
私みたいな母親もいたけどわずかで、男性、がたくさん。年齢も色々。いや若い女性もいたか。とにかく 今まで会ったこともなかったような 様々な タイプの方々がいた。

私は一応呼びかけ人になっているので直前に 9条の会で話したのと同じような事をコンパクトにして ここでもお話ししました。主に娘の症状中心に。

事故から6年 。チェルノブイリ後6年はあらゆる疾患が 急カーブを描いて 増えだした頃。
もしも、日本が変わるときが くるとしたら それは健康被害が周りではっきり見え出した 時ではないだろうか て思っていた。
でも、被害はみえない。
隠されてるわけでなくても、人が見ようとしないから。

特に 関東では被曝への自覚が薄いから、 身近で話し合うこともなく、 被害が出たとしてもその、被曝被害の先例に学ぶことができない、とのこと、園さんいわく。

日本人はどれだけ周りで 病気が増えてもそれを被曝と結びつけて考える 日は来ないよ と言われたことを思い出す。
気がつけない、と?

国は 一切話さず認めない。
園さんの資料によると
『 医者だって認めない。避難はいわず「ストレス」だ「薬飲め」と汚染地帯でたらい回し』

これ、ゾッとする。
3年前もしあのまま、 被曝に気づくこともなく 東京にいたら、 今目の前にどんな娘がいたんだろう。
間違いなく 病院ジプシーとなり、 最後はどこの科?心療内科にでも?
恐ろしすぎる想像。

昨日は 何人もの避難者や色々な方の話を、聞きました。
避難してきたばかりの人 。また 東京に住んではいるけれど 避難を考え 動いている人。 汚染がほぼない、 山梨のクールスポットに家族で移住しご自分は東京に通勤されている人。

私には 衝撃でした。
親が兄弟が 友人が 夫が、 次から次へと様々な病気になる、 体調をおかしくする。 不整脈 から心筋梗塞、脳梗塞、 白血病、がん。
東京で教えている学生の 欠席の理由は 突然目が見えなくなった耳が聞こえなくなった、 心不全?で倒れた。

本当にそんなことが進行しているんだろうか。
私は 「放射能は大丈夫じゃない」って伝えたいと思っていた 。でも現実は 私の先をいっている。 離れて3年経つ私には ピンとこない。

園さんは、 311被害の全貌を、人が
「 突然に・わけがわからず・むごたらしく ・大量に」
殺されていく。

そんな衝撃の言葉で表現していました。

誰も、園さんがそう話すことを、馬鹿げてると笑えない、 不謹慎だ、と非難はできない。
健康だった、園さんは今、 心臓の疾患に苦しめられている。 末期癌でご友人をおひとり 、なくされようとしている。

私の娘は 放射能に過敏なあまり一般的ではない体質だったために、 普通は見えないはずの 被曝影響を私は 見ることができた。

殺されてる、わけではない。
でも、 奪われている、て強烈に感じた。
暴力なんだ、て思った。

こんなものを絶対に許したくないと思った。
受け入れるわけにはいかないと。
そのためにはどうしたらいいかって暴力をまず皆で暴力って認めて、 それから 全力で逃げることですね。 大切なものを守るんです。

だから、Go! Come!、なんです。
本当はとてもシンプル。
ひとりでは、とても言えないけと、 仲間ができれば言える、と思いました。

私はこの取り組みを心から応援したいと思います。

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