福島原発事故、首都圏の放射能汚染、能力減退症

以下、メンバーのFacebookの投稿です。
https://www.facebook.com/people/下澤陽子/100011331077034


昨日(*9月23日)の三田茂先生の講演会は、当日の30人ほども加わり130人を超えるような参加がありました。
わたしたちは、ひとりではない。
放射能を逃れて避難された方々がこれほど多く一堂に会するのをみるのは、私には初めてのこと。

参加の半分以上は避難者です。
原発事故からの避難。福島から?
でも、昨日あの場所に集まった方たちは、数名の福島からの方の他はみな全て首都圏からの方々でした。
それは、東京からの避難者である三田茂先生を含めて。

三田医院の診察室で、ひとりでは受け止めきれないことを、我が子や自分だけの問題ではあるはずのないことを、共有したい、そんな思いが始まりで、実現を夢見た、講演会でした。
それは、ミラクルな夢のような交流の場にも、なりました。
さとのわ、という素晴らしいなかまのお陰で!
これからご講演の内容を、報告したいと思います。
ごめんなさい。
いつも私のレポートが長いとは言え、今回はあまりに長すぎです。
収録した動画を公開することがまだできないため、とにかく全部全部伝えたい思いで書きました。
読んでくださったら、嬉しく思います。
よろしくお願いします!


2011.3.11
震災、そして福島第一原発の爆発後の日々の話から、先生の話は始まりました。
人の命に関わる70台以上の人工呼吸器の動く病院施設の電源のことなのに、計画停電を強行する電力会社、それを許す電力行政の暴挙、の話。
金町浄水場の汚染、続いて首都圏各地の母親の母乳から検出される放射性物質。

12月、東京にて、高い率で見られた植物の異常。
そして今でもいくらでも見られると言う、二股三股の猫じゃらし。

311後、東北、東日本で多くの問い合わせがあったFCRシステムというレントゲンフィルムに映る黒い点。
病院の1番奥の暗室の鉛のフタのついたハコに入り込んだそれを、フジフイルムも放射性物質と認める。

311後、きっと普通の部屋であればバンバン入っていたであろう放射性物質。
つまりは私たちの肺に入っていたであろうパーティクル、それは場合によってはホットパーティクル。
先生が事故後2年で見切りをつけ、3年後に移住を決めることにつながった、行政のあり方。
小平市の母親たちが見つけたマイクロホットスポットのエリアに「立ち入り禁止、ゴミを捨てないでください」とロープを張るのが精一杯だった、小平市。

放射能への注意喚起、市民を守るための手立てなど、先生が、市民がいくら申し入れても、なされる事はなかった。市、と言う最も市民に近い行政でさえ、東京都、国、から降りてくるものだけをみている。

電離放射線検診。
それは放射線被曝の影響をみるには医者の常識と捉え、311後、先生が始めた検査。
白血球、赤血球、血小板
を見るのは、基本のキ、とのこと。
大人には何も変化は見られず。
まず見られたのは、子供たちの血液の異形リンパ球。電離放射線検診項目にあれど、一般には項目にさえない珍しいシロモノ。

それが事故1年目、東京都の東の方、線量の高いエリアの子供たちに見られたこと。
それは100人くれば50人に見られた。
同じ東京でも、西の武蔵野のほうの線量が低いエリアの子供たちが100人きても、それが出る子は1人もいなかった。

明らかな差。

何を言っても何の対策も講じない行政、医師会、教育委員会。
そして1年後、異形リンパ球の出る子たちは西の方でも全く同じように見られるようになった。

汚染の拡大。

その同じ現象は、三田医院に来た10歳以下の子供の白血球、好中球の数の低下にも見られている。(東から西へ)
そして、「正規分布」の表についての詳しい説明あり。
身長、様々な健康検査、テストの成績などの表は平均値を山頂に山を描く。
中央値から標準偏差で± 1までを7割が入る正常値、± 2までを9割の入る正常範囲と呼ぶ。
「正規分布」は今回の講演で何度も出現。
知っておくことがとても大切。

そしてそれは、どの年齢層のいつの時点の正規分布であるかということはとても重要。
平成23年の福島県の健康調査、血液検査のデータがある。7歳〜15歳の子供たちの好中球の表は、事故前からある大人の正規分布の表と合わせるときちんと重なる。
しかし、子供のそれと合わせると、それは低い値のほうに山が動いていてズレて重ならない。

つまり子供たちの好中球が減少したと言うこと。
先生はこうしたことをとても重要と捉えているけれど、甲状腺ガンの話の影に隠れてこれらの事は全く話題とならず、今はデータが公開されていないので、こうして過去のものを紹介している次第。
自分がその後が知りたい。

事故後に増えた病気、変化した病態

  • 大人の手足口病
  • ヘルパンギーナ
  • マイコプラズマ、肺炎まで進むことが増える
  • 細菌性髄膜炎
  • 無菌性髄膜炎 大人に増える
  • 梅毒(福島、東京中心)
    他の性感染症は反対に減っている。
    梅毒は抗生物質に大変弱い菌、簡単に抑えられるはずが、できなくなり発生しているのでは。
    病原菌の伝播が変わったではなく体質の変化か。

放射能ヒバク (三田試案)

  1. 放射性物質の直接作用
  2. 免疫、抵抗力 低下または暴走(自己免疫疾患)
  3. 自律神経異常
  4. (化学)物質過敏症 ※
  5. ホルモン異常 間脳➡︎脳下垂体➡︎副腎皮質

【能力減退性】

※4.について、2011以降、非常に悪化。平気だった人が発症。
放射能への過敏症、放射能引き起こされたいろいろな物質に対する過敏症が強くなった結果として。
※5.ホルモン異常については最も重要と考えるところ。脳、その中の間脳から副腎皮質へとつながる
ルートがやられているために起きるのが、原爆ぶらぶら病のような症状。
つまり、今回、三田先生の言われる、【能力減退症】。

能力とは
記憶力、理解力、やる気、持続力
加えて
免疫力、抵抗力、病気から治っていく能力
ことも言う。

減退、と言うのは患者さんの訴えで、ここ2〜 3年、急に歳をとったようだなどの訴えが増えて、減退症と名付ける。

さて、ここから、やっと今回の話のメインです💦
先生から配られた資料は今回この1枚の図、のみ。
投稿した写真の1番初めです。しかとご覧ください!
https://www.facebook.com/people/下澤陽子/100011331077034

真ん中上、の、◯は、頭、脳みそ。
脳みその1番下についているのが脳下垂体。
ここは小さいけれどとても大事な場所で、ホルモン調節を行う場所。
ここから司令を出して図のように様々なホルモンを出している。
それぞれの流れを持つ軸、のようなものと先生。
これらのホルモンの数値を見る検査を、この1年半位にわたり、三田医院では200人に及ぶ患者さんにされてきた。
検査の結果を、先生は表やグラフに小さな丸いカラーシールはいっぱい貼ってあるデータとともに紹介してくださる。

先生はこれを近日中に学会に発表されるそうでそれまでは㊙️とのことで、ここには出せません。
ACTHと、CORTISOL(コルチゾール)の関しての表は、まさに前半で説明されていた「正規分布」の表。
この表と共に三田医院患者さんのデータである200枚のカラーシールが貼ってある。

私の娘は1年半前からこの検査を受けてきたので、このシールがまだ20枚ほどだった時からこの表を見せていただいている。その時から、もうおかしい、と感じ取れた。
今はもうはっきりと、山、まとまりがずれている。低い方へ。

そして、IGFについても、正常範囲を記すグラフの上にシールが貼ってあったが、真ん中の平均値を示すグラフのラインより下に、9割型のシールがある。

成長ホルモンの軸、副腎皮質ホルモンの軸、については、関わるホルモンがみな低下している。
車の好きな先生の例えは、運転が多い。
脳下垂体はドライバー。副腎の軸で言えば、コルチゾールはエンジン。ACTHがアクセル。
エンジンの威力が弱ってきてスピードが落ちてきたら、アクセルを一生懸命踏む。
ACTHが、頑張ってアクセルを踏んでいるのに、コルチゾールと言うエンジンは弱々しくふかすことしかできない。
これが、副腎機能低下症。

でも今、私たちに起きている事は、これではない。エンジンがだめなのにアクセルも踏めない。
ACTHも頑張れない。
もっと上の方がぼんやりしちゃってるみたい。
つまり、脳下垂体さん。。
この脳下垂体さんを蘇らせる方法なんてわからないけれど、いま、多くの患者さんが、苦しんでいる副腎機能低下症のような、能力減退症。

それは、コルチゾールを補給してあげることで改善されている。
ステロイド、、どうなの?私も思う。多分多くの人も。
先生曰く、とにかく圧倒的に足りていないのだ、と。その足りていないものは、補給してやるべきだと。
子供は疲れて遊びにも行けない、イライラして兄弟喧嘩を繰り返してしまう。
ステロイド❌とならないで。
それは、本来の姿に戻るだけなのだと。

子供は特にその発達への影響、活動、そして精神的なこと、を考えたとき、補充してやれるものならやりたい、先生は話されている。
私もそう思う。東京での娘の最後の悲しい毎日、その姿、重ねあわせる。
先生は、甲状腺の軸はやられていないのだ、と。ここは新ヒバクシャも検査センターの正規分布の表も、ズレがないのを、見せてもらう。なるほど、その通り。

先生は今まで何千例も見たが、甲状腺に関してこれは放射能でやられた、治療が必要になった、という人はいないのだそう。

とはいえ、、と先生。
とはいえ??
とはいえ、TSH、T4、に関する2014年から18年にかけてのデータの平均を取り比較をすると、ん?何か変?手書きのグラフを見せてもらったけれど、特にTSHは下がり傾向。
正常だけど落ち気味、という傾向を昨年あたりから先生は感じるようになってきたと。
そしてこれは我が家の子供2人と私の検査結果とも、不気味に重なる。
つまり、甲状腺の軸への影響も見られ始めているのか??というところ。
なんにしろ、脳下垂体、なんだな。
副腎そのものが、甲状腺そのものがやられちゃってるわけじゃない。
脳、なんだ。脳。

脳下垂体だけではない。例えば自律神経の調子も悪い、化学物質過敏症にも関係する。知覚、聴覚、視覚の過敏。これは、私、我が子に重ねる。
疲れやすい、眠い、考えがまとまらない、計算ができない、違うことをいっぺんにやれない…
つまり、それは脳全体への影響、と。

先生は、今の政治の酷さ、起きている事件のおかしさ、なんてこともこれに関係してるのでないかと苦笑交じりに話された。
こうした事はチェルノブイリの後にもみられた。
子供たちが長く集中できない、傷害事件の多さタバコ麻薬のはびこり方。
東京で日本で同じことが起きだしているのでは、と何か背筋が凍るような話をされた。
今まだ気づいていなくても、それは気づいていないだけで、みんなやられてると。
あるいはそれは岡山でも兵庫でも。

月間降下物と言うものが公表されている。
2011、岡山でもストロンチウムの降下が記録されている。
事故は今も進行していて、放射性物質は降下しているし、海から回ってくるそれは脅威。

例えば岡山でも難病指定の人たち、過敏症であったり虚弱体質だった人は影響を受けている。
2011年の後から、体調がおかしい人、病気がすごく早く進んでしまう例、を看護師さんが話していたり、と。
汚れすぎた地球、有害物質は放射能だけではない。放射能は最後の駄目押しか。
私たちは有害物質にやられている、と。

さて、先生に接触してくるメディアやお医者はいるか?との問いに、「ゼロです。」と。
自分はいつでも取材は受けるし、このことを真剣に受け止め本気で心配してる先生がいるなら議論したいと思っている、と話されてました。

それは、全部が全部本当と思わなくて良い、そんなことがあるのか?と興味を持ってもらえるだけで良い、て。
全国のお医者さん!ひとつ、よろしく!
お医者さん同士、て、いろいろ難しいみたいね。
私たちがつないでこうした講演会で対談などの形で一緒に話してもらうとか。。
メディア、ダメなら、とりあえず私は精一杯、こうして発信したい。

講演会の後は下へ降りてさとのわ交流会chi chi会に先生も合流。
会場にはさとのわ弁当と子供たち手作りの、愛のこもった塩むすびやサンドイッチ。
さとのわの自然農の素晴らしい野菜たち。
そしてうちの娘のクッキーも含めたくさんのお菓子やケーキ。みんな手づくり。美味しい💕💕💕
60人位のたくさんの避難された方々とのなんだか奇跡のような出会い😍
ひとりずつみんな、話しました。
私も家族みんな連れてきて紹介しました。
ショボい自己紹介だったけど😅
笑いに涙に。

先生も、終始ニコニコされながら話を聞かれてました。
避難 chi chi父、である先生。
私たちはなかま!ひとりじゃない!
そんな思いでいっぱい💖
知ること、つながること、そして、伝えること。
私はここに、希望を託します。

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