福島県の甲状腺検査

子ども脱被ばく裁判期日の「経過観察問題」での被告福島県とのやり取りに、心が凍る。
http://darkagejapan.blogspot.com/2018/07/blog-post.html

福島県の甲状腺検査。
2次検査ではっきりと甲状腺がんの診断がつかず、経過観察となる患者さんがいる。
その数は2,500人を超える言われる。
そして、その後がんと診断されても、公表はされない。

なぜ?

と思うけど、経過観察中の症例数は把握する必要はないし、把握すべき理由もないと福島県ははっきりと、この裁判で話している。
公開法廷の場で、1つだけ確認しておきたいことがある、との原告の質問。
『県民の命、健康を守ることを重要な使命とする福島県は、甲状腺検査において、小児甲状腺がんとなった子どもの数を県民に説明する責任がある』 と、考えるのかどうか
この質問に、福島県は頑なに、なんとしても答えようとしない。
イエスかノーか、単純明快なのに。
だって福島県は、はっきりと人数を把握する理由は無い、と述べているのだから、答えはノー。
でも、答えられない。
自らの正体が、やっていることの意味が、問われてみてきっとはっきりと見えたんだろう。

福島県は県民の命、健康を守ることを使命とはしません。

そういうこと。
すごい話だ。

つい最近、東京新聞だったか、集計から漏れている甲状腺がん患者11名が存在することが取材によって分かった、て聞いた。みな、この経過観察に回された患者さんだ。
きっと、まだまだ把握されていない患者さんがいるんだろう。2,500人…。

甲状腺がんの多発が問題になり始めた頃から、「経過観察」症例は大幅に増えているのだと。
いったん「経過観察」に回してしまえば、次の診療で穿刺細胞診を施行しても、結果は闇に葬られる。。隠蔽成立。

以下、柳原弁護士さんが法廷で浮き彫りになったとされること、怖すぎる。

--『経過観察』中に『悪性ないし悪性疑い』が発見された症例の数は、福島県は国民主権=説明責任すら背を向けた独裁自治体といった、どんな非難を浴びようが、そんなことでは決して明らかに出来ない、徹頭徹尾、闇の中に閉じ込めて置かなければならない真実だということです。それくらい、ここには不都合な真実が込められているということです。

原発事故後に起きること。

甲状腺がんは、きっと、あまりにも小さな氷山の一角。本当はここだけを見ていて良いはずがない。
でも、ここは、はっきりと見えてしまう、証明されることが可能な、唯一の健康被害。
ここを絶対に認めるわけにはいかないんだ。
他の、数知れぬ多岐にわたる健康被害、その存在を認めることを可能にする、ここはひとつの門なんだろう、必ず通らなければいけない門。
絶対に認めるわけにはいかない、門を開けるわけにはいかないから。

経過観察…がんの症例数…。なんとしても隠さなければならない真実が、きっとここにあるんだろう。そう気付かされた。

「福島県」、って一体なんだろう。
「国」「検討委員会」「県立医大」、て何をしたいんだろう。

みんな同じ人間で、日本人で、子や孫もいて…子供たちが病気になることには同じように胸を痛めるはずなのに。そして、みんなヒバクシャだ。
みんなで健康被害をないことにして、得をするのは誰なんだろう。

復興のため?

得をするのは結局、事故起こした原子力産業、推進機関、なんじゃないの。

日本人、悲しすぎる。

子ども脱被ばく裁判、被曝や健康被害に向き合う唯一の裁判、私は心から応援します。
いつも、この裁判の存在が、やりきれない悲しさを少しだけ減らしてくれます。

以上、ゴーウェストのメンバーのFacebookより。
大切な情報なので、ここでも共有したいと思い載せています。

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