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目次
初めに――自己紹介・経緯
- 沖縄における物性物理学の基盤整備
- 核問題、内部被曝を市民科学者的に探究するようになったきっかけ
第1部 放射線の本質・定性
- 放射線
- 放射線とは
- 不安定から安定への状態変化
- 放射線の種類
- 各放射線の電離状況
- 原子核崩壊と化学反応との違い
- 放射線の電離作用:分子切断の機構
- 電離とは
- 電離放射線の科学
- 原子の結合、分子形成は「電子対」形成による
- 電離作用は分子切断をもたらす
- 電離を具体的に把握する科学―ICRPは具体性を捨象する逆科学
- 内部被曝に低線量被曝概念を使う誤謬
- 分子切断による生命機能の損傷並びに損傷後の修復過程に生じる危害
1 放射線の健康破壊(概括)
第2部 進化の歴史で獲得した修復力と人工放射能の健康被害
- 電離・分子切断と免疫力の拮抗
- 抗酸化力・免疫力の強弱
- 電離の量と修復力のバランス
- 年齢・性差によるリスクの変化
第3部 内部被曝と外部被ばく
- 内部被ばく
- 内部被ばくと外部被ばくはどのように違うか?
- 各放射線の特徴(再論)
- 外部被ばく
- 内部被ばく
- カリウムチャンネル破壊による機能不全
第4部 被曝量の科学的評価方法
- 電離の具体性
- 臓器単位で行うこと即ち平均化は電離の具体性を捨象する
- ICRPの吸収線量の測り方
- 局部評価と臓器ごと評価の差
- 内部被曝危険の特徴
- 放射性微粒子の危険
- 放射性物質の臓器蓄積
- ICRP方式被曝線量計測、算出方法の不適性
- 環境の放射能汚染の測り方
- 測定科学・自然科学的常識が通用しない放射能測定
- 科学の衣を着た迷信:測定したから真実だ
- 原発事故でもたらされた放射能環境:放射線は全方位から飛来する
- 全方位から飛来する放射線をガラスバッジあるいはフィルムバッジで計測できるか?
- 法律による被曝量限度
- 年間1mSvを線量率に換算すれば0.114μSv/hとなる
- 環境量と住民個々の個人量とを混同すべきでない
- 放射能汚染の計測量は1cm線量当量
- 放射能汚染は外部被曝と内部被曝の合計で
- 空気吸収線量を表すべきモニタリングポストはまさに真値の半分しか表示しない
- 公的機関は科学的規範と法律に従う姿勢を
第5部 科学を踏まえた放射線防護の考え方
- 科学の体を成さないICRP
- 定義通り使っていない物理量:吸収線量
- 因果律の無視:似非科学に転落させる道
- 「100mSv以下の被ばくは安全である」の虚構
- 吸収線量について(照射線量を「吸収線量」とする基本的誤り)
- 組織加重係数および実効線量の誤り
第6部 科学の原理―科学の目で放射線防護学を見るために
- 科学するとはどのようなことか
- 客観的実在は変化する
- ありのままにとらえること
- 本質を探り出すこと
- 変化・発展の原因を探ること
- 普遍性と相互関連のこと
- 相互作用のこと
- 総合
- 科学と人道
- 自由の獲得と科学
- 具体性の捨象
- 科学の権力による支配
- 公開・民主・自主
- 学問の自由
- 密猟者と猟場番人が同一人物であるUNSCEAR、当該分科会
- まとめ
第7部 民主主義の原理を否定するICRP
- 国際放射線防護委員会(ICRP)とは何か
- ICRPが歴史的に果たした役割
- ICRP放射線防護3原則
- 2007勧告で事故の際の棄民の基準提起ー事故をも原発維持要件に加えよ
- ICRPの被曝評価体系の問題点
第8部(1)知られざる核戦争 ―内部被ばく被害は隠されてきた-
- 原爆投下直後
- 戦後の展開
第8部(2) 1986年 チェルノブイリ原発爆発以後
- 密猟者と猟場番人が同一人物となっている
- 「国際原子力ムラ」の支配について
- 『チェルノブイリの長い影』(Dr. 01ha V. Horishna)ii
- 政治権力により事実は曲げられてきた
- ファーレル准将の言明
- 安倍首相の言明
- まとめ
第9部 原告の被曝状況・健康被害
- がんの発症期間
- 慢性炎症反応と発がん
- 福島県内および東北12県の主要病院における悪性腫瘍等の診療実績
- 原告の外部被ばくはガラスバッジ等の計測値の4倍ほどはある
- 記録された内部被曝線量だけで十分発がんの危険を含む
- 内部被曝全身核種測定結果はチェルノブイリ膀胱がんの発がんしきい値を超えている
- 不溶性放射性微粒子の危険性
- 膀胱がんは部位別がんリスク中で最大リスクを記録する
- まとめ
まとめ