9月29日集会・デモ報告&10月14日「放射能汚染水の危険性学習会+事故被害の幕引きを許さない」相談会へご参加下さい!

9月29日の「原発被ばく隠しを許さない大阪集会&デモ」は約100人の参加で成功しました。
参加・発言頂いた多くのみなさま、本当にありがとうございました!
次々問題が起きたことで、参加者も熱気も増したと思います。デモも避難者やその子どもがコールし、
到着した非常に人の多い梅田ヘップ5前で集会しました。保養中の親子や前日に関西へ避難したばかりの方が来て、交流できたのもとても良かったです。
集会報告と、集会資料はこちらにUPしています。https://www.gowest-comewest.net/our-missions/
当日の集会映像:https://youtu.be/gzxyJEAJHfw
デモ:http://twitcasting.tv/jg9u08w8wjtjt/movie/569733066

この集会テーマは「2020年~は歴史の別れ目。さらなる避難区域解除・汚染水放出→3月聖火リレー→7月東京五輪→その後復興庁解散か。
幕引きさせない 真実はここに!」でした。そこに東電無罪、大阪湾に汚染水、関電裏金など大問題が続き、それも抗議発言やコールがなされました。また、東日本の健康被害が増えており、その酷い棄民化も報告しました。下記のように、避難移住希望の相談が増えています。

全ては、国・東電が東京五輪に向けて「事故と被害・放射能の危険性・避難者の存在」を幕引きにすることだと思います。
それらを全てつなげて考え、反対し、別の未来を提示する幅広い連続運動が必要ではないかと思います。
そこで10月14日昼・国労会館で、そのための相談会を設けました。
まず「市民と科学者の内部被ばく研」の渡辺悦司さんに福島原発放射能汚染水の危険性をお話し頂き、その後相談会をします。
ぜひ多くの方のご参加をお願いします。

「原発被ばく隠しを許さない大阪集会&デモ」100人参加で成功しました!
ぜひ次回行動へ!
10月14日(月・休)天満国労会館・地下室
13時~「放射能汚染水の危険と大阪湾等への放出反対」学習会
渡辺悦司さん(内部被ばく研、『東京五輪がもたらす危険』編著者
14時半~東電無罪・関電裏金を許さず、3.11健康被害と被ばく隠し・拡散を止めるための行動の意見交換会(次回の集会やデモなど)
国労会館地図:
http://kokuro-kaikan.jp/06/04_guide.pdf

<避難支援報告・カンパのお願い>

★健康被害の増加に伴い、放射能からの避難移住相談が増えてます。今週の支援報告
1:東京から関西へ避難希望の方からメール相談に対応
2:東京から保養中の母子を大阪の生活支援団体へ案内、同行しました
3:埼玉から兵庫へ避難したての方と会い、地元の避難者や支援者を紹介しました。
2、3のお二人には一万円の交通費支援を行いました

★相談電話は080-4095-3319
ネット上での相談を、ぜひ掲示板へ書き込みを!(同じ悩みを持つ方や多くの支援者とつながり、避難がしやすくなります)
https://www.gowest-comewest.net/bbs/borad/anonymous/

こうした避難移住支援への皆さまのカンパをお願いします。
またカンパはゴーウエストの活動・広報費などにも使います。これらの支援は国と東電がすべきことです。それを要求します。
ゆうちょ銀行 00990-8-211068 「ゴーウエスト」
他の銀行から 店番号099 当座預金 0211068 「ゴーウエスト」

9月29日集会資料

①下澤陽子さん

起きたことをなかったことに 在るものをないことに

することはできるし、そうするのだ。自ら目隠しを受け入れ、人々に目隠しを強いながら、この国はどこかに突っ込んでいこうとしています。オリンピックを前にし、福島第一原発事故の幕引き、が大団円のようになだれ込み、総仕上げへと向かっていくのを感じませんか。

汚染水のタンク、フレコンバックの壮大な山。放射能の存在を可視化するものたちは、私たちの環境中に薄めて回す、流す、燃やす、という、施策によってこれもまた、目隠しされようしています。
希釈。処理。減容(焼却して体積を減らす)。そんな言葉で目くらましをしながら。いつのまにか、私たちの生活環境が、最終処分場となったんです。

回すしかない、燃やすしかない、流すしかない、しかない、しかない。
「全国で引き受ける」という発想。大阪湾へ運んで流す!と手を挙げる狂気。

可視化しているものたち、は、まだあります。私を含む、避難した方々の存在です。
避難者は、原発事故の生き証人。健康被害を受けた私たちは、「放射能」の生き証人。

「我が国の国土を不当に評価している」存在であり、容認できない、と。数日前、群馬訴訟にて、国は避難者の存在を、法廷でこう表現しました。

加害者が被害者に対し、あんたこそが加害者だと言う言葉をぶつけることが許されてしまっているんです。避難者の存在は、目隠し、と言うよりも、暴力によって傷つけられ切り捨てられようとしています。私はこれを暴力と思います。

そして原発事故加害者の中でも、最も責任のあったはずの三人は、みな無罪。
原発刑事訴訟の判決は、考えられないものでした。これにて幕引き終了。

こんなこと、許されますか?そして、目隠ししながら、私たちはどこへ突っ込もうって言うんですか? 長くなりました どうぞ9月29日の集会とデモにご参加下さい‼️‼️今回は、訴えること、共有すること、声を上げること、たくさんあります!

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②園良太さん「2020年、事故幕引き総仕上げを止めるために」(状況と行動提起

自己紹介:3.11の一週間後に「東電前アクション」開始。「集団疎開裁判」等支援。15年夏に心臓の不整脈で倒れる。16年末に大阪へ避難。心臓回復。「能力減退症」は感じる。17年ゴーウエスト開始。

1:総仕上げとは?

①責任者無罪、権力・利権再強化 ②復興・帰還政策から「3.11放射能も全ての放射能も安全」政策へ。③避難者・被曝者・避難区域の抹消→東京五輪、復興庁解体と「防災庁」再編(事故抹消、自然災害のみ)

①=東電や国の無罪 ・嘘と挙国一致の復興政策の手法を全政策へ。独裁強化。・原子力村復興利権

②16年末「除染完了」宣言、17年3月浪江町など避難区域大幅解除=住宅打ち切り。17年末全省庁へ「風評被害払拭のための原子力タスクフォース」指示。学校=放射線のホント。病院=「いまどきママパパの基礎知識」。韓国・世界=食品輸入規制解除圧力、観光誘致。汚染水海洋放出、除染土、廃棄物拡散。芸能人(昨年末の紅白は「嵐」が飯舘村へ)や政治家総動員の安全宣伝。

③=避難者住宅の全追い出し、県の家賃2倍請求、賠償打ち切り、避難者を追い込み、帰還か見殺し。避難区域全解除。また前・現東日本住民=「被曝者」の壮大な見殺し。隠ぺい。無策。被害タブー化

★「総仕上げ」の理由=5年目以降の健康被害の爆発的増加。「被曝者」の健康被害と棄民化を詳しく

(3.11の手つかずな核心。ゴーウエストの危機感・目的)

→3.11は地下に埋め込まれてしまった史上最悪のマグマ。自己責任発言、東電無罪、汚染水等で表出

・著名人の報道される健康被害の激増

(『市民と科学者の内部被曝問題研究会』・渡辺悦司さん『人民新聞』19年3/5号インタビュー)

2月にまだ18歳の水泳の池江璃花子選手が白血病を発症し、国内外に大変なショックを与えました。彼女は3・11当時、10歳です。広島原爆の後に急性白血病で死亡した人は、被爆時の年齢が10歳前後の人が極端に多いことがわかります。(『原爆放射線の人体影響改定第2版』文英堂、2012年)

子ども・若者は放射線感受性が高く、被ばくと白血病の因果関係は明確です。 彼女の住む江戸川区は、年間1mSv以上の地域に含まれ、東京都でも最も線量の高い地域の一つです。知人は、今でも雨どいから庭石に放射能測定器を落とすあたりで数値が急上昇するといいます。 

・また東京東部の亀戸の室内プール(荒川・利根川水系、金町浄水場)が池江選手の本拠地です。金町浄水場は事故直後に高い放射能が検出されました。東京湾など、水自体がひどく汚染されています。上記の病院の統計でも福島・関東の白血病や血液がんは明確に増えています。

(続き)東京23区で14歳以下の子どもは、約100万人です。この子たちの放射線感受性を、ICRPの基準によって3倍としましょう。同じくICRPによる白血病発症リスクは、約42~54件/万人・Svです。池江選手の被ばく量を8年間で5mSvと最低値で推計したとしても、100万人の子どもたちに対しては4200~5400人程度の白血病が、発症している可能性があります。ECRRによれば、ICRPは約40~50分の1の過小評価ですから、子どもの白血病も、人数がもっと多い可能性があります。池江選手の白血病は氷山の一角でしょう。

 小林まお・さくらもももこさんなどの乳がんは、白血病に次いで放射線感受性の高いがん。1Gyの被ばくで発病リスクが倍に。EXILEの22歳で死亡した中尾さんも、胃がんは発病率が高く、事故当時10代半ば。放射能に当たった細胞は炎症し、がんを起こしやすくなる。

彼らに強い被ばく影響があるとしたら、運動や発声で呼吸量が多く、空気中の放射性微粒子を人より多く吸うからだと思います。福島原発から出た放射能が微粒子となって空気中を舞い続けています。   遠方から東日本に行った人が、咳が止まらなくなったり声が出なくなり、離れたら元に戻ったという報告は、多数あります。

病気は複合要因。被ばく以外の原因があっても、被ばくは(1)発病しやすくなり、(2)病気の進行を早め、(3)病気の悪性化を進めます。

2:避難者の福島・宮城・関東等の友人知人におけるがん・突然死・白血病・「能力減退症」の激増

★東京のほしのめぐみさんから、直接の知人の被害状況(ゴーウエストHP)=突然死増加

脳出血(30代男性、死亡)、突然死(50代女性、前のバイト先の女性)、心臓の疾患(50代男性、30代男性)、癌(30代男性大腸・死亡、50代男性・死亡、40代男性膵臓・死亡)、40代がん死、60代男性急死、40代男性急死、40代女性急死、50代男性急死、60代男性急死2名 ※今後年齢はさらに下がる。

・群馬県から避難したSさんから(全て群馬の話)=死者は集団的に出ている

地元市内の産婦人科院長50代の突然死 お花屋さんのご主人40代の突然死

先日久しぶりに集まったサークル仲間、男女合わせて7人なんですが、私以外すべての仲間の実家の父母、そして嫁ぎ先の義父母の半分が亡くなっていて、半分が病気や看病が必要になっている状態でした。先輩のお母さん70代、友人のお母さん70代、友人のご主人50代、生徒のお母さん40代の突然死。子どもがお世話になった保育園の先生のお母様とお姉様が、がん発症2週間で死亡。

姪っ子の親友16歳、後輩15歳の相次ぐ2人の突然死が3ヶ月のうちに起こりました。

★東京の友人たちを襲う病気と、その問題

①18年末にがん発覚の39歳が、3ヵ月後に多臓器不全で死亡。似た実例多数。甲状腺異常多数。

→被ばくは特定臓器にたまり、病気を潜伏させ、進行を早める。見つかった時には手遅れになる。

②3.11前まではバリバリ動いていた30歳が、事故後に極度の化学物質過敏症に。髪が白髪、外出時はガスマスクし、杖をつき、電車に座る時は持参のシートをしく。現在連絡が取れない。治らないうつや風邪。関西の方が明らかに少ないと感じる。

→被ばくは脳神経全体にも影響し、あらゆる病気を引き起こす。三田茂医師「新ヒバクシャの能力減退賞」(「原爆ぶらぶら病」の311版)。

→必要なのは未来予測。今の線量だと、将来自分達はどれほどの命を奪われるのか。

★3:3.11健康被害者とは何か?どうなるのか?

被ばく病気は「いつ・誰に・どう出るか」事前に全くわからぬ。突然の大病。距離を取るしか防護不能。

東京で39歳で末期大腸ガンで死去した松平耕一さん:「病気は福島原発のせいだ、東電を許さない」とネット等で公言したほぼ唯一の死者。壮絶な怒りと悲しみだった筈。だが大きな話題にならず

東京も土壌汚染や水道汚染が酷い。家族と関係が悪く、「食べて応援」系で外食をし続けた。

さらに、福島から送られる東電の賠償書類を、狭い室内でコピーする仕事をしていた。紙に付着した放射性微粒子を吸い続けていた危険性。この派遣仕事は膨大な人が従事。東電は仕事内容を口止め。

がん検診は40歳以上しか受けられない。発見が遅れる。お金がなく、闘病生活も自分で手続きする。

★恐るべき問題:健康被害者は「支援ゼロ」

貧困、孤立、因果関係否定…究極の棄民政策

治療のお金がないため、抗がん剤を打ちながら仕事を続ける。病気になったら避難できない。被ばくしながらの治療

病者に対する避難呼びかけ・支援も、治療支援も、家族支援も遺族支援も皆無。

前代未聞の悲惨。小さな子どもが死ぬ。まだ子どもが小さいのに親が死ぬ。まだ親が元気なのに中年の子どもが先に死ぬ。白昼夢のような葬式(松平)→戦争による殺りくと同じ。

語れない。場所や仲間が無い。運動が無い。支援が無い。悪くなる体調。見えない被害。そして消滅

全て、放置する国と東電に殺されること。

本来、病気で動けなくなる前に避難する事

★国は「放置」と「嘘」で被害を隠す。ではなぜ住民自ら被害をタブー化するのか

私の経験:倒れると家や病院から出られなくなる。発信できなくなる。被害者の存在が外に知られない。「あの人最近見ないね」で終わる。

国が繰り返す「被ばくとの因果関係が証明できない」を被害者も内面化してる。被害を主張できない

被害者が先輩被害者と出会えないまま、孤立し、倒れ、消えていく→過去の公害の大規模繰り返し

水・空気・土は生物の基本。それが汚染されたら生きられない。絶望とパニック。だから考えない。

自分や子どもの将来、「命」について深く考えられなくなる。目先で手一杯…日本社会全体の傾向。

希望が見えれば動ける―避難移住へ

★史上最悪の公害。まず東で集まれる場を増やし、東日本は自分の不調を話し合う。被ばくと結びつける、「原発白血病」「原発心臓病」など。安倍政権抗議や反原発運動の中に、被ばく者救済と避難政策の要求・スローガンを入れること。医療や移住費用を出させること。当事者になること!当事者は何千万人もいる!当事者の声は誰より強く世界を変える

私たちの西での活動―根本的な対策「避難の呼びかけと避難希望者の支援(リーフ参照)。これがないから。避難者希望者からの電話相談。第2土曜来所相談。カンパを集めて、下見、移住の交通費支援(1人1回1万円)。それをネットやパンフで呼びかける

泊まれる保養宿へ案内。避難者が「大阪市営住宅」の大幅緩和を勝ち取った(都心にある、単身者入居可、収入に応じて家賃が5千円にまで下がる、少しずつでも払えば家賃滞納でも追い出されない)

家賃安なら健康被害者も来れる。働けないから。あとは企業に優先雇用枠を作らせる。農業、協働労働、仕事作り。避難者の家族も亡くなり始めてる。病気になって避難を考え始めてる。なる前に動こう。今日の会場「住まい情報センター」は市営住宅を探せる場所。さあGo west,Come west!

→被ばく被害と避難の必要性を公的に取材・議論・行動すること/させること

→西からも遠慮無く東へ避難の必要性と支援を呼びかけ、来たらつながり、増やすこと。

4:10月~2021年の政府・国際原子力勢力側の「幕引き」に抗して

・責任放棄、原発再稼動、小型核兵器推進のために(米国がロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約を一方的に破棄し、8月16日にミサイル発射実験を強行。また統合参謀本部の公式文書「作戦指針」に核兵器の戦術的な使用を正式に書き込み、「核爆発後の放射線環境下でも、兵士は作戦を遂行能力を保持しなければならない」と明記。キノコ雲の下を兵士や住民が生きる想定。日米の軍事は一体)

→米国有志連合のイラン攻撃、イスラエルのパレスチナ攻撃、その先の中国・ロシア・朝鮮への攻撃

→ICRPの被ばく許容限度の年間1㍉から20mSvへの引き上げはこのため。

・前環境大臣、維新の会らに率先して「汚染水は流すしかない」「安全」と言わせ、五輪の前に何としても流す(維新の役割は常に切り込み隊長)。汚染土・物質の拡散。が続く。

・支援の必要な避難者を何としてもゼロにして家から追い出す→裁判でも不当判決、避難者中傷増加

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・2020年3月26日~7月24日、毎日東京五輪

聖火リレー。「リレーが通れるように最後の避難区域の大熊・双葉を避難解除しよう」という究極の倒錯を国は狙っている。

 「聖火リレーを最初に始めたのはナチスドイツであり、もともと政治利用のために行われてきました。来年3月26日に始まる聖火リレーは、全都道府県を2日に分けて走ります。朝の出発と夕方のゴールが朝夕のニュースでトップ報道され、その都道府県のNHKトップアナウンサーが報じるでしょう。私たちは毎日五輪報道漬けにされます。東京五輪のリレーは福島原発前のJヴィレッジから出発し、今も住民が帰れない警戒区域を走り抜いて「安全」をアピールします。広島や熊本などの豪雨・地震被害の地も全て通りますが、今も避難所暮らしの住民が大勢いることはきちんと報道されるでしょうか。大阪は、世界遺産登録を目指す百舌鳥の古墳群を通り、被埋葬者もわからないのにナショナリズムを煽ります。」(人民新聞6月25日号、神戸大学大学院小笠原博毅さん 

(原発立地もほぼ通る。愛媛県は全市町村を通る。突き出た半島に伊方原発があるから。原子力の火

・7月24日、五輪開幕。8月28日、パラ開幕。「福島も安全!東京も安全!被害ゼロ!復興完了!」

→2021年3月を目処に復興庁解散、避難区域の最終的解除・公的避難者ゼロへ

★ではどうしていくか?

→避難者裁判や刑事裁判で、責任を追及し、避難者を可視化し続けること

→韓国はじめ五輪ボイコットや汚染水批判が拡大。それと連帯すること(朝鮮語訳、反五輪本英訳)

→諸問題に追われるのではなく、相手の構想とスケジュールを読んで先に対抗行動をすること、違う未来像を提示すること。「金より命・未来・人のため」

提案「幕引き・被ばく・五輪に反対する関西ネットワーク」的なの作れないか。福島や東京とも連帯。私達は毎月第2土曜日、国労会館に集まってます。そこを幅広の集会やデモの場に。今日の場拡大。

10月14日(月・休)13時~国労会館(天満・扇町駅)、渡辺悦司さんの汚染水問題学習会→9/29振り返りと今後の行動(次回は11月9日)

③福島敦子さん(別紙資料「原告と共に」)

④なおみさん「被害者ー加害者関係をなくすのは許さない」

*警戒区域内での分断

●帰宅困難区域(事故後6年後も年間積算線量20msv超のおそれのある年間積算線量50msv超の地域)

●居住制限区域(年間積算線量20msv超のおそれがある地域)

●避難指示解除準備区域(年間積算線量20msv以下となることが確実に確認された地域)

年間の積算放射線量で区域分けされたが、目的の一つは、賠償金の基準として東電の都合を適用すること。帰還困難区域だけ受け取れる賠償金があったり、金額に差が付けられ、打ち切りの時期もズラされる。避難元で持ち家だった人は住宅確保損害を請求できるが、賃貸住宅だった人は、家賃賠償の枠でしか請求できない。差別分断の持ち込み。住宅そのものを失ったことに対する賠償という考えがない。強制避難地域でも対立を作り、連帯を妨げる手法。

*家賃賠償から家賃支援へ

2018年1月に東電は福島県に50億円渡し、それまで東電が行なっていた家賃賠償を、福島県に家賃支援という形で委ねることになった。2018年4月からそれが始まったが、3ヶ月ごとの後払いで、助成金申請という形。今年度も継続されたが、支給額は減額され、来年3月末、応急仮設住宅の提供終了に伴い、打ち切り。予算は余っている。双葉町、大熊町についてどのような扱いになるか明言はしていない。

*国への住宅支援要請

今年の7月末に家賃打ち切り反対の請願行動に参加し、環境省、復興庁、厚労省、内閣府、原子力規制庁の役人に避難者として窮状を話し、家賃支援継続を求めたが、それぞれ役人は福島県の判断に任せると言うばかり。内閣府の役人は、帰還困難区域と区画整備の地域には個別対応すると言っていた。

*賠償金を受け取れない人達

賠償金請求の仕組みが複雑で繁雑なため、未だに1円も請求できてない人もいる。東電は手伝うと言っているが、大量のレシート保管と整理、就労不能損害の証明書取得、通院を証明する3ヶ月ごとの診断書取得など、自力でやらなければならないことができないと、手伝ってもらえるスタートラインにさえ立てない。東電に対する直接請求、ADRによる和解による損害請求、裁判による賠償請求、いずれもできない人達を作り出すこと自体が問題だ。

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⑤水戸喜世子さん

東京駅から日頃は無縁なタクシーに乗って報告会場へ。民事と違って刑事事件は法廷で判決文を延々と読む。法廷ではまだ朗読は続いているという。報告会は500人は収容できる隣の弁護士会館大講堂を満杯にして行われていた。入り口付近に辛うじて体を滑り込ませる。甫守弁護士からの途中報告を挟んで、支援者、福島からの避難者、在住者からの収まらぬ怒りの表明が次々と涙ながらに語られる。責任を取らない国。私たちはどこに向かおうとしているのだろう!?それでも子どもを守るために闘わねばならぬと。控訴してほしいという発言も相次いだ。私たちはどう闘ったらいいのだろう?とも。

避難者のKさんは私たちに何の落ち度もない。ただ命がけで原発止めただろうか?とは思う。今日メデイアから色々取材を受けたが、一番丁寧だったのは韓国からの記者。明日の新聞でちゃんと書いてくれるのは、もしかしたら韓国の新聞だけかもしれない、の発言に拍手。弁護団への期待、弁護団と共に頑張ろうという雰囲気。法廷での勝利は大衆運動の高揚と共にあることを忘れてはならない。悪法を止めた香港の民衆が私たちに怒りとは何か、身をもって教えてくれている。

法廷を傍聴した時の、あの異常な警備、身体検査・所持品検査を思い起こした。この判決は既に意中にあり、内心の恐怖があのような過剰な法廷警備につながったのかと今更のように合点が行く。

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⑥山下けいきさん(大阪湾に放射能汚染水の放出を許さない会の大阪市役所前抗議告知・報告より)

◆9月17日、大阪市・松井市長は、福島第一原発事故による放射能汚染水について、安全性の根拠が示されれば、大阪湾への放出を受け入れると会見で表明。さらに、「処理水は環境や人体に影響ない、ただの水」との見解も示しました。大阪府・吉村知事も、同日、「国が腹をくくって大方針を決めないといけない」とコメントしています。これに対して、18日、大阪府漁連の会長は、大阪市住之江区にある大阪府の水産課に抗議文を提出しました。

◆汚染水の海への放出については、9月10日、「思い切って海洋に放出して希釈するほかに選択肢はない」と原田前環境相が発言し、地元の漁業者らが反発。「処理」されたはずの水の8割以上以上にトリチウム以外の放射性物質も国の基準を超えて残っていたことが判明、経済産業省の有識者小委員会による検討が続いている段階です。韓国をはじめ海外からも汚染水放出への反対の声が上がっています。

◆このような状況下、突然、汚染水を福島から大阪湾に運び、放出するというのです。ひとたび汚染水が放出されたなら海の環境は破壊され、漁場としての役割も捨て去ることになります。海は吉村知事のものでも松井市長のものでもありません。大阪市・松井市長・大阪府・吉村府知事のとんでもない発言にNO!!を突きつけましょう!!

<報告>本日17時~19時、大阪市役所前にて、「放射能汚染水を大阪湾に受け入れる」という意思を表明した松井・大阪市長への抗議行動を行いました。急な呼びかけにも関わらず、延べ80~90名が参加、マスコミ各社も駆けつけました。

★アピールのトップは、東京から神戸に避難した下澤陽子さん。「大阪湾に放射能汚染水を放出されたら、私たちはまた逃げなければならない、もう逃げるのはいや」と悲痛な訴え。
★福島県浪江町から三木市に避難した菅野みずえさんは「パフォーマンスなのか無知なのか知らないが、これ以上私たちを苦しめるのはやめて、暮らしを奪うのはやめて、原発は未来をも奪ってしまう」と。
★そして、福島県郡山市から大阪市に避難した森松明希子さんは「放射能汚染水」は「処理水」ではない、「風評被害」ではなく「実害」だ。そんなにきれいな水なら福島に流せばいい、私たちは騙されないなどと激しく批判。

★アピールは続き、汚染水受け入れは利権のため、オリンピックを機に汚染水を海に流すことは決まっていた、汚染水からはトリチウムだけでなくストロンチウムなどもふくまれている、薄めて流すなどとんでもない、海はつながっている…などなど怒りの発言が続きました。

★このアピール行動は、避難者・菅野みずえさんのFBページで、「松井発言への怒りをマイクで語りたい」との切実な訴えを読み、何としても発言してもらいたいと企画、避難者の方たちにめいっぱい語っていただきました。FBやtwitter、MLなどを見て駆けつけてくださった多くのみなさまに心から感謝!!ともに松井市長の発言を何としても撤回させましょう!!

⑦believe 作詞・作曲:杉本竜一

たとえば君が 傷ついて
くじけそうに なった時は
かならず僕が そばにいて
ささえてあげるよ その肩を

世界中の 希望のせて
この地球は まわってる

いま未来の 扉を開けるとき
悲しみや 苦しみが
いつの日か 喜びに変わるだろう
I believe in future 信じてる


もしも誰かが 君のそばで
泣きだしそうに なった時は
だまって腕を とりながら
いっしょに歩いて くれるよね

世界中の やさしさで
この地球をつつみたい

いま素直な 気持ちになれるなら
憧れや 愛しさが
大空に 弾けてひかるだろう
I believe in future 信じてる

いま未来の扉を開けるとき
I believe in future 信じてる

<デモコール>

原発いらない 放射能はいらない
子どもを守ろう 命を守ろう
支援を切るな 

東電無罪を 許さない
原発止めれば 事故は防げた
事故の責任 取りなさい
東電有罪 全員有罪

汚染水は 危険です
汚染水を 海に流すな
大阪湾に 流すの反対
タンクを作って 溜めなさい
費用をケチるの やめなさい
「安全」は嘘です 押し切るな

関西電力 原発止めろ 裏金は 犯罪です

覚えてますか 8年前
原発事故が ありました
放射能たくさん 降りました
今でもずっと 降り続く
安全じゃない 大丈夫じゃない
なかったことにはできません
健康被害が増えてます
一人じゃ怖くて 言えません
だからみんなで 声上げよう

放射能から 避難しよう
避難をさせよと 声上げよう
国は汚染を 認めなさい
健康被害を 認めなさい
避難政策を やりなさい
被害者に 賠償を
避難者に 家や仕事を
避難区域の 解除に反対

東京五輪はやめましょう
福島も関東も 危険です
聖火リレーも 危険です
汚染と被害を かき消すな
選手や観客 被ばくさせるな
嘘と汚染の 五輪はいらない
汚職と暴力の 五輪はいらない

オリンピック反対
今すぐ中止
放射能はいらない
命を守ろう

ほんの少しでも 放射能は危ない
被ばく限度の 引き上げ反対
ICRP 許さない
1ミリシーベルト 守りなさい
汚染物質 再利用反対
核兵器の 推進反対
原発避難者はここにいる
なかったことには させないよ!

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